ジムに入会したものの、ジムマシンの使い方がわからず戸惑っていませんか?自己流で使っても「ジムマシンの使い方はこれで合っているのかな?」と不安になる人は多くいます。
この記事ではジム初心者に向けて、各部位を鍛えるジムマシンの使い方やマナー、トレーニング効果を高めるコツまでわかりやすく解説します。記事を読めば、ジムマシンを使う際に戸惑うことなく、自信を持ってトレーニングすることが可能です。
ジムマシンは正しいフォームで筋肉を意識して使うことで、安全に効率良く鍛えられます。
ジムマシンの使い方

ジムマシンを使えば、初心者でも安全かつ効果的にトレーニングができます。ジムマシンには筋力アップを目的としたものから、有酸素運動に使うものまでさまざまな種類があります。目的に応じたジムマシンは以下のとおりです。
- 胸の筋肉を鍛えるジムマシン
- 背中の筋肉を鍛えるジムマシン
- 腹筋を鍛えるジムマシン
- 下半身を鍛えるジムマシン
- 有酸素運動マシン
胸の筋肉を鍛えるジムマシン
ジムには初心者でも安全に胸まわりの筋肉を鍛えられるジムマシンがそろっています。ジムマシンで胸の筋肉を鍛えることで、たくましい上半身やメリハリのあるボディラインを作ることが可能です。胸の筋肉を鍛えるジムマシンの種類と鍛えられる部位、使い方のポイントは以下のとおりです。
種類 | 鍛えられる部位 | 使い方のポイント |
---|---|---|
チェストプレス | 大胸筋全体 | 座ってバーを前に押す |
ペックフライ | 大胸筋内側 | 両腕を閉じるように動かす |
ケーブルクロスオーバー | 大胸筋上部・下部・外側 | ケーブルを引いて腕を前で交差させる |
スミスマシン | 大胸筋全体 | ベンチの角度を調整してバーを上下に動かす |
目的に合わせてジムマシンを使い分けることで、胸の形を整えながら理想的なボディラインを目指せます。
» ジム初心者向けに基礎知識を解説!メニューやマナー・ルールも紹介
背中の筋肉を鍛えるジムマシン

ジムマシンで背中を鍛えると姿勢が整い、服をきれいに着こなせるようになります。背中は体の中でも大きな筋肉を持つため、鍛えると全体の印象が引き締まり、猫背や巻き肩の改善にもつながります。
背中を鍛える際に使うジムマシンの種類と鍛えられる部位、使い方のポイントは以下のとおりです。
種類 | 鍛えられる部位 | 使い方のポイント |
---|---|---|
ラットプルダウン | 広背筋 | 上からバーを引く動きで背中の横幅を広げる |
シーテッドロウ | 僧帽筋・広背筋 | ボートを漕ぐようにハンドルを引く |
バックエクステンション | 脊柱起立筋 | 上体をゆっくり反らす |
チンニングアシスト | 広背筋・上腕二頭筋 | 足をのせて体を引き上げる |
リアデルトイド | 僧帽筋・三角筋後部 | 肘を後ろに開くように押し出す |
ジムマシンによって背中の上部・下部・側面と、鍛えられる部位が異なります。理想の背中を作るには、自分の目的に合わせてジムマシンを使い分けることが大切です。
腹筋を鍛えるジムマシン
ジムマシンを使えばつらい腹筋運動をしなくても、お腹周りを効率良く引き締められます。ジムマシンは鍛えたい部分に的を絞って負荷をかけやすく、初心者でも安全にトレーニングできる点が魅力です。腹筋を鍛えるジムマシンの種類と鍛えられる部位、使い方のポイントは以下のとおりです。
種類 | 鍛えられる部位 | 使い方のポイント |
---|---|---|
アブドミナルクランチ | 腹直筋 | シートに座って上半身を前に丸めるように倒す |
トーソローテーション | 腹斜筋 | 上半身を左右にひねる |
レッグレイズマシン | 腹直筋下部 | 肘をついて足を上げ下げする |
アブコースター | 腹直筋全体・腹斜筋 | レールの上を膝で滑らせて体を丸めるように腹筋を使う |
鍛えたい部位によってジムマシンを使い分けることで、腹筋の上部・下部・脇腹などさまざまな部位をバランス良く鍛えられます。
下半身を鍛えるジムマシン

下半身は体の中でも特に大きな筋肉が集まっているため、鍛えることで見た目の変化を実感しやすい部位です。ジムマシンを使えば、筋トレ初心者でも安全かつ効果的に脚やお尻を鍛えられます。下半身を鍛えるジムマシンの種類と鍛えられる部位、使い方のポイントは以下のとおりです。
種類 | 鍛えられる部位 | 使い方のポイント |
---|---|---|
レッグプレス | 大臀筋・大腿四頭筋 | 椅子に座って足で重りを押す |
レッグエクステンション | 大腿四頭筋 | 前ももを刺激するように膝を伸ばす |
レッグカール | ハムストリングス | 膝を曲げて足を引き寄せる |
アダクターマシン | 内転筋 | 背もたれに体をつけて姿勢を保ち、脚を内側に閉じる |
アブダクターマシン | 中臀筋 | お尻の横に意識を向けて脚を外側に開く |
スミスマシン | 下半身全体 | スクワットで上下に動かす |
下半身を鍛えるジムマシンを使えば、脚やお尻をバランス良く引き締められるため、理想の下半身を目指せます。
有酸素運動マシン
ジムマシンで鍛えた体をより引き締めたい場合は、有酸素運動マシンを使うことがおすすめです。筋トレの後に有酸素運動を取り入れると、脂肪燃焼の効果が高まり、余分な脂肪を効率良く落とせます。有酸素運動マシンの種類と運動の目的、使い方のポイントは以下のとおりです。
種類 | 運動の目的 | 使い方のポイント |
---|---|---|
トレッドミル(ランニングマシン) | 有酸素能力の向上、脂肪燃焼、持久力アップ | 速度や傾斜を調整して歩いたり走ったりする |
エアロバイク(フィットネスバイク) | 下半身の筋持久力アップ、脂肪燃焼 | 座ったまま自転車のように漕ぐ |
クロストレーナー | 全身の持久力向上、心肺機能の強化、脂肪燃焼 | 手足を同時に動かして全身を鍛える |
有酸素運動を行う際は、軽く息が弾む程度のペースを意識しましょう。有酸素運動マシンでの運動時間は20〜30分を目安にすると、脂肪燃焼効果が高まります。運動中は汗をかいて体内の水分が失われるため、水分補給を忘れずに行うことも大切です。
» 筋トレと有酸素運動の違いとは?効果的な組み合わせを解説
ジムマシン使用時のマナーとルール

ジムは多くの人が利用するため、ルールを守らないと他の利用者の迷惑になるだけでなく、思わぬけがの原因にもつながります。ジムでジムマシンを使用する際は以下について知っておきましょう。
- ジムマシンの共有と順番待ちのマナー
- 使用後のジムマシンの清掃と重りの戻し方
- ジムマシンの安全対策と注意事項
ジムマシンの共有と順番待ちのマナー
ジムで他の利用者と気持ち良くトレーニングするためには、譲り合いの心を持って利用しましょう。人気のジムマシンは順番待ちになることもあります。ジムマシンを1人で長時間占有してしまうと、他の利用者の迷惑になり、ジム全体の雰囲気を悪くする原因にもなります。
ジムマシンを使う際は、以下を心がけましょう。
- 長時間の使用は避ける
- 相手に配慮して使用状況をたずねる
- ジムマシン上での休憩を控える
- 掛け持ちや場所取りはしない
一人ひとりがルールを守ることで、ジム全体の雰囲気が良くなり、落ち着いてトレーニングに集中できます。
使用後のジムマシンの清掃と重りの戻し方

トレーニングが終わったらジムマシンについた汗を拭き取り、使用した重りや器具を元の位置に戻すことがマナーです。ジムマシンのシートやグリップなど、手や体が触れた部分は備え付けのタオルや除菌スプレーで軽く清掃しましょう。
重りはプレートやピンのタイプに関係なく、ジムマシンを使う前の状態に戻します。ダンベルやその他の器具も、使い終わったら必ず所定の場所に戻しておくことがマナーです。ジムマシンを次に使う人が気持ち良く利用できるよう心がけましょう。
ジムマシンの安全対策と注意事項
ジムマシンを安全に使えばけがの心配も減り、安心してトレーニングに集中できます。ジムマシンの使用時には以下の点に注意しましょう。
- 使用前にジムマシンやワイヤーの異常がないか確認する
- 初めてのジムマシンはスタッフに使い方を確認する
- シートや可動域を自分の体に合わせて調整する
- 重さは軽めから始めて正しいフォームを覚える
- ピンや安全バーが正しくセットされているか確認する
- トレーニング中はスマホ操作を控えて集中する
- 体調に異変を感じたら無理せず中止する
- 周囲に人や物がないか確認してから使う
- 動きやすい服装と滑りにくい室内シューズを着用する
- 運動中はこまめに水分を補給する
ジムマシンを使う際は、安全を確認して体に負担のない範囲で行いましょう。トレーニング中は動作に意識を向けることで、思わぬけがを防げます。
ジムマシンの使用効果を高めるためのポイント

ジムマシンの効果を最大限に引き出すには、ただ機械を動かすだけでは不十分です。ジムマシンを使う際の正しい知識を身に付けることで、初心者でも安全かつ効率的に理想の体づくりを目指せます。ジムマシンの使用効果を高めるために意識したいポイントは以下のとおりです。
- 正しい姿勢とフォームの重要性
- 効率的なセット数とレップ数の設定
- トレーニング後のクールダウンとストレッチ
- 栄養管理と食事のタイミング
- トレーニングの頻度と休息のバランス
正しい姿勢とフォームの重要性
ジムマシンを使って筋トレの効果を高めるためには、正しい姿勢とフォームを身に付けることが基本です。フォームが崩れていると鍛えたい筋肉に効かず、関節や腰などに余計な負担がかかってしまいます。間違ったフォームでジムマシンを使うと効果が出にくくなるだけでなく、けがにつながるリスクも高まります。
ジムマシンを使う際の正しいフォームを身に付ければ、軽い重さでも筋肉に刺激を与えることが可能です。正しい姿勢とフォームでジムマシンを使えば、安全かつ効率的にトレーニングができます。
効率的なセット数とレップ数の設定

ジムマシンで効果的に筋肉を鍛えるためには、セット数とレップ数(1セット当たりの回数)、負荷のバランスがポイントです。
細マッチョを目指す場合、ジムマシンを使ったトレーニングでは1セット当たり10〜15回を目標にすることがおすすめです。ジムマシンの負荷はギリギリ目標の回数をこなせるくらいの重さに設定すると、効果的にトレーニングできます。
ジムマシンの負荷はレップ数が15回以上楽にできる場合、負荷が軽すぎるので少し重くします。8回もできない場合は重すぎるため、ジムマシンの負荷を軽めに調整することが適切です。2~3セットから始め、セットの合間には1~2分程度の休憩をとりましょう。
トレーニングを楽に感じられるようになってきたら、筋肉が成長しているサインです。少しずつジムマシンの負荷を上げて、筋肉に新しい刺激を与えていきましょう。
トレーニング後のクールダウンとストレッチ
トレーニング後にクールダウンとストレッチを行うことで、筋肉の疲れが軽くなり、翌日に疲れが残りにくくなります。急にトレーニングをやめると体に負担がかかるため、軽いウォーキングやエアロバイクで5〜10分ほど動き、心拍数をゆっくり戻しましょう。
クールダウンの後はトレーニングに使った筋肉を中心にストレッチを行います。胸、背中、脚など全身を伸ばすと効果的です。ストレッチで意識するポイントは以下のとおりです。
- 反動をつけずにゆっくり伸ばす
- 気持ち良いところで止める
- 20〜30秒キープする
- 呼吸を止めずに行う
トレーニング後にクールダウンとストレッチを習慣にすれば、筋肉痛の予防や柔軟性の維持に役立ちます。
» 筋トレ前後におすすめのストレッチを部位別に解説!
栄養管理と食事のタイミング

適切な栄養管理と食事のタイミングによって、トレーニングの効果を高めることが可能です。エネルギーをしっかり補給し、筋肉を回復させることでより効率的に体を整えられます。
トレーニングの1〜2時間前にはバナナやおにぎりなど、消化の良い炭水化物を摂ってエネルギーを確保します。トレーニング後は栄養を吸収しやすい30分〜1時間以内に、プロテインやサラダチキンなどでたんぱく質を補給することがおすすめです。
毎日の食事では肉や魚、卵や大豆製品などのたんぱく質を毎食こぶし1つ分を目安に摂ることを意識します。トレーニングのエネルギー源としてご飯やパンなどの炭水化物も、適度に取り入れることがおすすめです。水分補給も忘れず、喉が渇く前にこまめに水を飲む習慣をつけましょう。
» 筋トレの効果を高める食事メニューを紹介!
トレーニングの頻度と休息のバランス
筋トレの効果を高めるには、トレーニングと休息のバランスを取ることが欠かせません。筋肉はトレーニングでダメージを受けたあとに回復しながら強くなる「超回復」という仕組みで成長します。休みなくトレーニングを続けると筋肉が回復できず、疲労やけがの原因になることもあります。
以下のペースを意識してトレーニングしましょう。
- 同じ部位のトレーニングは48〜72時間空けてから行う
- 週に2〜3回のトレーニングから始める
- 疲労感が強い日は無理せず休む
計画的に休息を取り入れることで筋肉の成長が促され、トレーニングの効果も高まります。
» 効果的な筋トレ頻度の決め方や習慣化する方法を紹介
ジムマシンの使い方に関するよくある質問

ジムでトレーニングを始めるとジムマシンの使い方に戸惑ったり、トラブルへの対処に不安を感じたりします。事前に疑問を解消し、安心してトレーニングを続けましょう。以下のよくある質問について回答します。
- ジムマシンが故障したときの対処法は?
- ジムマシンの使い方がわからないときはどうすればいい?
ジムマシンが故障したときの対処法は?
トレーニング中にジムマシンが故障した場合は、すぐに使用をやめてスタッフに報告します。壊れた状態でジムマシンを使用すると、思わぬけがにつながります。ジムマシンの異常に気づいたら、以下の行動で安全に対応しましょう。
- 使用を中止して安全な場所に離れる
- スタッフにすぐ報告する
- 音や動きなどの異常の内容を詳しく伝える
- 自分で修理や調整をしようとしない
- 周囲の利用者にも注意を促す
安全にトレーニングを続けるためにもジムマシンの不具合を感じたら自己判断せず、必ずスタッフに対応を任せましょう。
ジムマシンの使い方がわからないときはどうすればいい?
ジムマシンの使い方がわからないときは無理に使わず、正しい使用方法を確認しましょう。ジムマシンの使い方を確認する方法は以下のとおりです。
- スタッフやトレーナーにジムマシンの使い方を聞く
- ジムマシンに貼られた説明シールを確認する
- ジムマシンにQRコードがあれば読み取って動画を視聴する
- YouTubeなどでジムマシンの使い方を調べる
- 周囲のジムマシンを利用している人の動きを参考にする
- 初心者向けのガイダンスや体験会に参加する
ジムマシンを正しく使いこなせれば、トレーニング効果がアップし安全性も高まります。
正しい使い方とマナーを守ってジムマシンを最大限に活用しよう

ジムマシンは正しく使うことで、トレーニングの効果が高まり、けがのリスクも抑えられます。ジムは多くの人が利用する共有の場所です。ジムマシンの使い方だけでなく、周囲への配慮を忘れないようにマナー面でも気持ちの良い利用を心がけましょう。
無理のないペースで続けることや、トレーニング後の栄養補給、十分な休息をとることも成果を出すうえで欠かせません。ジムマシンの使い方に不安があるときは、スタッフやトレーナーに相談することで、安全かつ効率的に取り組めます。
正しい知識とマナーを身に付けてジムマシンを最大限に活用し、理想の体を目指しましょう。
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