筋トレを始めたものの、筋肉痛に悩まされている人は多くいます。痛みがあると「トレーニングを続けても大丈夫か」と不安に感じます。
筋トレ初心者は、無理をせず体と相談しながら進めることが大切です。この記事では、筋肉痛の原因や筋肉痛があるときのトレーニング方法、痛みを予防する方法を解説します。
記事を読めば、筋肉痛に振り回されずに筋トレを続けられます。筋肉痛がある場合は、痛みのある部位のトレーニングは避けましょう。他の部位を鍛えたり、負荷を軽くしたりすると、無理なく運動を続けられます。
筋トレで筋肉痛が起きる理由

筋トレで筋肉痛が起きる理由について、以下の内容を解説します。
- 筋肉痛のメカニズム
- 遅発性筋肉痛と原因
- 筋肉痛が発生するタイミング
筋肉痛のメカニズム
筋肉痛は、筋トレ後に多くの人が経験する現象です。メカニズムを理解すると、効果的なトレーニングが行えます。筋肉痛の原因は、筋繊維の損傷による修復過程での炎症反応です。
以前は乳酸の蓄積が原因と考えられていましたが、現在では主因とはされていません。
筋繊維が損傷すると、修復のためにタンパク質の合成が促進され、筋肉は以前よりも強く成長します。筋繊維の修復過程で炎症が生じるため、一時的に腫れや痛みを感じることがあります。強すぎる痛みや長引く痛みは、オーバートレーニングの可能性もあるため注意が必要です。
遅発性筋肉痛と原因

遅発性筋肉痛は、運動後24〜72時間後に現れる筋繊維の微細な損傷による炎症反応です。慣れていない運動や高強度の運動、伸張性収縮が原因となる現象です。
筋肉を引き伸ばしながら力を発揮する動作の後に発生する傾向にあります。遅発性筋肉痛は、筋肉の修復や適応の過程で生じるものです。
遅発性筋肉痛は、筋トレの効果を直接示す指標ではありません。痛みの強さは個人差があり、部位によって異なります。
筋肉痛が発生するタイミング
筋肉痛が現れるタイミングは、運動の種類や強度によって異なります。筋肉痛が起きやすい状況は、以下のとおりです。
- 運動強度を急に上げた場合
- エキセントリック運動後
- 初めて行う運動で筋肉に強い負荷がかかった場合
- 長時間にわたる運動後
- 筋肉疲労が蓄積した状態での運動後
筋肉痛は、必ずしもトレーニングに悪影響を及ぼすものではありません。適度な痛みは、筋肉が刺激を受けて成長しているサインと考えられます。

筋肉は休息中に大きく成長します。痛みが長引く場合はオーバートレーニングの可能性があるので注意しよう。
筋肉痛があるときに筋トレを避けた方が良い理由

筋肉痛があるときに筋トレを避けた方が良い理由は、以下のとおりです。
- 筋肉の超回復を促進するため
- 筋トレ中のけがを防ぐため
筋肉の超回復を促進するため

筋肉の超回復を促すには、十分な休息が不可欠です。トレーニング後の休息中に筋肉は修復され、強く成長します。
筋肉内のグリコーゲンも回復するため、次回のトレーニングで高いパフォーマンスを発揮できます。適切な休息は、筋トレの効果を最大化する要素です。
休息はホルモンバランスを整え、筋肉の成長に適した環境をつくります。筋肉の炎症が抑えられることで、オーバートレーニングのリスクも軽減されます。休息中の栄養補給や睡眠の質も重要です。成長ホルモンが多く分泌される深い睡眠は、筋肉の修復を強力にサポートします。
筋トレ中のけがを防ぐため
筋トレ中のけがを防ぐことは、安全かつ効果的なトレーニングを継続するために重要です。けがのリスクを減らすことで、無理なく長期的に筋トレを続けられます。
けがのリスクを抑える方法は、以下のとおりです。
- 正しいフォームを意識する
- 扱える範囲の重量を選ぶ
- 負荷は段階的に増やす
- 運動前に十分な準備運動を行う
- 正しい呼吸を意識する
体調が優れないときは無理をせず、痛みや違和感を感じた場合はトレーニングを中止しましょう。シューズやグローブなどの装備の見直しやトレーニング環境の確認も重要です。
筋トレ初心者の人は、経験豊富なトレーナーや指導者からアドバイスを受けると、正しいフォームや無理のない負荷設定が学べます。

筋肉を大きくするには、十分な休息が(超回復)不可欠です。トレーニング後の休息中に筋肉は修復され、強く成長します。
筋肉痛があるときに最適なトレーニング

筋肉痛があるときに最適なトレーニングは、以下のとおりです。
- 筋肉痛のない部位を鍛える
- 負荷を下げる
筋肉痛のない部位を鍛える

筋肉痛のない部位を鍛えることは、効率良くトレーニングを継続する有効な方法です。痛みのある部位を休ませつつ、他の部位を鍛えると、全身の筋力バランスを保てます。
筋肉痛のある部位を休ませ、無理なくトレーニングを継続しましょう。有酸素運動やストレッチ、軽いヨガなどを取り入れるのも効果的です。
負荷を下げる
筋肉痛がある場合でも、負荷を軽くするとトレーニングを継続できます。筋肉の回復を妨げずに、運動の習慣を維持できます。
負荷を下げる主な方法は、以下のとおりです。
- 重量や回数を調整する
- セット数を減らす
- 動作スピードを調整する
- マシントレーニングを取り入れる
- 自重トレーニングに切り替える
痛みが強い場合は、無理をせず休息を取ることが大切です。負荷を軽くすれば、無理なく筋トレを習慣化できます。

鍛える部位を分割すると効率よく筋トレができる!筋肉痛のある部位を休ませ、無理せずトレーニングを継続しましょう。
筋トレによる筋肉痛を緩和する方法

筋トレによる筋肉痛を緩和する方法は、以下のとおりです。
- ストレッチやマッサージ
- 入浴と温熱療法
- 栄養摂取
- 休息と十分な睡眠
ストレッチやマッサージ
ストレッチやマッサージは、筋肉痛を和らげます。軽く筋肉を動かすと血流が促進され、痛みの軽減につながります。
主なストレッチやマッサージ方法は、以下のとおりです。
- フォームローラー
- セルフマッサージ
- ヨガのポーズ
- バランスボール
筋肉の緊張を和らげ、柔軟性の向上にも効果があります。痛みが強い場合は無理をせず、軽い動きから始めましょう。タオルを使ったストレッチや、温めたタオルで患部を包むのも血流促進に有効です。
入浴と温熱療法

入浴や温熱療法は、筋肉痛の緩和に効果的です。体を温めると血流が促進され、筋肉の緊張が和らぎます。入浴する際は、38〜40度のお湯に15〜20分浸かるのが理想的です。
筋肉への血流が改善され、痛みの軽減につながります。熱すぎるお湯や長時間の入浴は、体に負担をかけるため避けましょう。
入浴後は体を冷まし、水分補給を行うことも大切です。熱療法も筋肉痛の緩和に有効です。温熱療法の後も、水分補給を行いましょう。入浴や温熱療法は就寝前に取り入れると、筋肉痛の緩和だけでなく、睡眠の質も向上します。リラックス効果が高まり、体も心も整うためおすすめです。
栄養摂取

筋肉痛を和らげるには、適切な栄養摂取が欠かせません。バランスの取れた食事を意識すると、筋肉の回復が促進され、痛みの軽減につながります。タンパク質は、筋肉の修復と成長を助ける栄養素です。
抗酸化物質は炎症を抑え、回復をサポートします。ビタミンCはコラーゲンの生成を促し、組織の修復に役立ちます。過剰摂取は体に負担をかけるため、適量を守ることが大切です。
マグネシウムには筋肉の緊張を和らげる働きがあり、リラックス効果もあります。栄養素は、日常的に取り入れると効果が高まります。
休息と十分な睡眠

休息と十分な睡眠は、筋肉痛の緩和や筋肉の回復に欠かせません。睡眠を7〜9時間確保すると、体の修復が促され、回復がスムーズに進みます。
質の高い睡眠を得るには、規則正しい生活リズムの維持が大切です。静かで快適な寝室環境や、就寝前のリラックス習慣も効果があります。
日中に軽い運動を取り入れると、夜の眠りが深くなります。就寝直前の激しい運動は避けましょう。筋トレの合間に休息日を設けることも重要です。適切な休息により筋肉の修復を助け、痛みの軽減にもつなげましょう。
» 効果的な筋トレ頻度の決め方や習慣化する方法を紹介

タンパク質は体重1kgあたり1.6〜2.2gを目安に!睡眠を7〜9時間とると効果的です。
筋トレによる筋肉痛を予防する方法

筋トレによる筋肉痛を予防する方法は、以下のとおりです。
- ウォーミングアップ
- クールダウンとストレッチ
- 正しいトレーニング方法の習得
ウォーミングアップ

体を徐々に動かすことで、筋肉痛の予防やけがのリスクを減らせます。ウォーミングアップは、筋トレ前に欠かせない大切な準備運動です。
体温が上がると血流が促進され、筋肉や関節が柔軟になります。動作がスムーズになり、けがをしにくくなります。ストレッチはクールダウン時に行うのが理想です。
ウォーミングアップを行うと、心肺機能や神経系も徐々に活性化され、反応速度や集中力が高まります。筋肉の緊張がほぐれ、心の準備も整うことで、無理なく本格的なトレーニングへ移行できます。ウォーミングアップには、有酸素運動や鍛える部位を使った動作を5〜10分行うのが効果的です。代謝も高まり、エネルギー消費効率の向上が期待できます。
クールダウンとストレッチ

クールダウンとストレッチは、筋トレ後に欠かせません。トレーニング直後に取り入れることで、筋肉痛の予防やけがのリスク軽減に役立ちます。
クールダウンの目的は、上昇した体温や心拍数を徐々に平常に戻すことです。乳酸の蓄積を抑え、血流を促進し、筋肉の緊張を和らげます。
クールダウンは5〜10分の軽い運動で十分です。ジョギングやウォーキングを行い、呼吸を整えましょう。ストレッチは、15〜20分を目安に全身をバランス良く伸ばすことが大切です。
トレーニングで使った部位を中心に丁寧に筋肉を伸ばすと、柔軟性の維持と筋肉痛の予防につながります。» 筋トレ前後におすすめのストレッチを部位別に解説!
正しいトレーニング方法の習得

正しいトレーニング方法を身に付けることは、効果的かつ安全に筋トレを行うために欠かせません。
正しいトレーニングの基本は以下のとおりです。
- 無理のない重量を設定する
- 正確なフォームを維持する
- 動作はゆっくり丁寧に行う
- 呼吸を意識して行う
- 適切な回数とセット数を守る
- インターバルは十分に取る
専門家のアドバイスを受けましょう。トレーナーや経験者から指導を受けると、正しいフォームや無理のないトレーニング方法を習得できます。
自分の体力や目的に合ったプログラムを組むことも重要です。同じ部位を異なる角度や方法で鍛えると、筋肉のバランスが整います。
多様なエクササイズを取り入れると、効率的に筋力を伸ばせます。負荷の設定も大切なポイントです。急に重量や回数を増やすと、けがのリスクが高まるため注意しましょう。
» 目的別!筋トレの効果的なメニューの立て方

筋トレ前は、動的(動く)ストレッチ。後は、静的(伸ばす)ストレッチで筋肉痛を予防しよう!
筋トレと筋肉痛に関するよくある質問

筋トレと筋肉痛に関するよくある質問は、以下のとおりです。
- 筋肉痛はどのくらい続く?
- 筋肉痛がないとトレーニング効果はない?
- 筋肉痛の際に注意すべき症状は?
筋肉痛はどのくらい続く?
筋肉痛は通常、運動後2〜3日で治まりますが、運動の強度や個人差によっては7日ほど続くこともあります。運動初心者や久しぶりに体を動かした場合は、痛みが長引く傾向があります。
ストレッチやマッサージを行い、十分な休息を取ることが回復を早めるポイントです。
筋肉痛が1週間以上続く場合は、筋肉以外の健康問題の可能性もあるため、医師の診察を受けることをおすすめします。同じ部位を継続して鍛えていくことで体が運動に慣れ、筋肉痛の程度や持続期間も次第に軽減されます。
筋肉痛がないとトレーニング効果はない?

筋肉痛がないからといって、トレーニング効果が出ていないわけではありません。筋肉痛は筋繊維の微細な損傷による反応であり、感じ方には個人差があります。
トレーニングで大切なのは、適切な負荷と回数で継続することです。筋肉痛がなくても、筋肉は確実に刺激を受けて成長しています。
筋肉痛を無理に求めるのではなく、正しいフォームを意識しながら、段階的に負荷を上げることが重要です。筋トレの成果は、長期的な筋力の向上や体型の変化として現れます。
» 適切にケアする!筋肉痛にならない筋トレの方法と対策
筋肉痛の際に注意すべき症状は?
筋肉痛の際には、注意すべき症状があります。筋肉痛ではなく病気の可能性がある症状は以下のとおりです。
- 激しい痛みや腫れ
- 長期的な痛み
- 筋肉の硬直や動きの制限
- 発熱や倦怠感
- 筋肉の変色
- 尿の色の変化
- めまいや吐き気
- 呼吸困難
- 関節の痛みや腫れ
- 筋肉の痙攣や震え
筋肉痛が通常より長引いたり、違和感や異常が現れたりした場合は、速やかに専門家に相談してください。早期に適切な処置を受ければ、回復が早まり、安心してトレーニングを再開できます。
安全に筋トレを継続するために、体のサインを見逃さないようにしましょう。

筋肉痛がなくても、筋トレ効果がないわけではない。強すぎる筋肉痛は、オーバートレーニングの可能があるので注意しよう。
まとめ

筋肉痛の仕組みや対処法を知ると、安全かつ効果的にトレーニングを続けられます。筋肉痛があるときは、無理をせず適切な休息を取ることが重要です。
筋肉痛がないからといって、トレーニングの効果が出ていないわけではありません。大切なのは、体調やコンディションに合わせて、無理のない範囲で取り組むことです。
楽しく筋トレを習慣化することが、理想の体づくりへの近道です。自分に合ったペースで、無理なく続けられる習慣を身に付けましょう。
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